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基礎研究部

有用微生物研究室

 古来から人類が食してきた発酵食品には、多くの有用微生物が含まれています。その機能を解明して人々の健康増進に寄与することが、当研究室の目的です。すぐきやしば漬けなど、京漬物から分離された株を中心に多くの乳酸菌株を収集、保管し、その性状を分析しています。免疫調節作用などの機能性が認められた乳酸菌株を用いた、新たな発酵食品やサプリメントの開発にも取り組んでいます。

 当センターで京漬物から分離された乳酸菌株のうち、Lactobacillus brevisLactobacillus pentosusLactobacillus platarumなどのいくつかの菌株では、インターフェロン産生能上昇、ナチュラルキラー細胞活性化、TRAIL*などのサイトカイン産生促進といった、免疫機能の調節を通じての健康保健効果をもたらすことが明らかになりました。それら以外の乳酸菌株についても、新たな機能性を探索しつつ、研究を進めています。

 2002年に話題になった、家庭で手軽に作れる「カスピ海ヨーグルト」は、多くの愛好家のご協力を得て、当研究室でいち早く含まれる菌の分析と発酵メカニズムの解明を行いました。当研究室で分離した優れた菌株(Lactococcus lactis subsp. cremoris と酢酸菌)は、NPO法人に無償で提供され、カスピ海ヨーグルトの凍結乾燥種菌として全国に頒布されました。

↑当センターで分離された乳酸菌株。左から、すぐき由来の乳酸桿菌Lactobacillus brevis 'Labre'; Lactobacillus plantarum S1; カスピ海ヨーグルト由来の乳酸球菌Lactococcus lactis subsp. cremoris CS1。
いずれも位差顕微鏡像。

*:TNF (Tumor necrosis factor)-related apoptosis-inducing ligand

(室長: 赤谷 薫)

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