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基礎研究部

神経科学研究室

  • 中枢神経系発生学において現在まで広く信じられてきたラデイアルグリア説に対し、1962年から、一貫して展開 してきたマトリックス細胞説に基づいて、中枢神経系の個体発生を統一的に理解するための研究を続行しています。詳細はこちら

    神経科学 図1 ← マトリックス細胞説は1966年教科書 Textbook of Histologyに採用されています。
     
  • 神経細胞やグリア細胞がマトリックス細胞から、時間的に順次に発生することは、1963年に発見されましたが、この分子的メカニズム、とくにニューロン・グリア・スイッチの分子機構の研究をしています。

    神経科学 図2 ← Aはラデイアルグリア説、Bはマトリックス細胞説
  • ヒトの脳は6億年間のマトリックス細胞系の進化によって創りだされてきた、との観点から、この間に起こった分子的進化のメカニズムを考える研究をしています。

  • グリア細胞はニューロンと別種の細胞系に属するのでなく、その弟ないし妹にあたるとの観点から、グリア細胞が脳機能にはたす重要な役割について、再評価をする研究をしています。

  • 成体の正常脳組織には3種類のグリア細胞が存在するという立場を再確認すると、それらはアストロサイト、オリゴデンドロサイト、ミクログリアですが、ミクログリアを、単一の細胞種と決め付けるドグマは明らかに矛盾しています。少なくとも、前二者に引き続いて発生してくる小型の(外胚葉性)グリア細胞と未分化な小型グリア細胞が含まれ、さらにその中には成体幹細胞も含まれている可能性があります。病的な状態では、脳組織、さらに浸潤してきたモノサイトなどの炎症性細胞も含まれます。このような立場から、ミクログリアの形態学と機能学を再吟味しています。

(室長: 藤田 晢也)