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基礎研究部

健康・スポーツ医科学研究室

 本研究室は、老化やメタボリックシンドローム、生活習慣病などの効果的な予防法を運動、栄養、休養などの側面から科学的エビデンスをもって確立することを目的としております。

1)   メタボリックシンドローム予防対策
 平成20年度より医療制度改革関連法案の施行に伴い、メタボリックシンドロームに着目した健診・保健指導の実施が医療保険者に義務付けられるようになりました。施策開始時には、このように対象者を明確にした、いわゆる「ハイリスクアプローチ」が保健指導として期待されておりました。しかし具体的にハイリスク者をどのように抽出し、それらにどのような対策を講ずれば最も効果的かをいう点は、いまだ明確な結論が出ておりません。このような背景を踏まえ、本研究室では顕在化しない疾病リスクをもったいわゆる「未病」の状態を詳細に把握し、効果的な対策により生活習慣病や老化を防ぐ具体的なシステムを構築する取り組みをしております。
 (1)  ハイリスク者の判定や介入効果のモニターに有用なマーカー、および非侵襲的な生体計測に
   基づく生理学的バイオマーカーの探索

 (2)   健康度評価システムの構築

2)    介護予防のための運動・栄養学的なアプローチ
 近年、日本は人口の高齢化が世界に類を見ないスピードで進行し、平成19年には高齢化率21%の超高齢社会となりました。これに伴い介護や支援サービス受給者が急速に増加し深刻な社会問題となってきております。できる限りQOLを維持し寝たきりにさせないようにするには、筋肉量や筋力をいかに維持させるかという点が重要となってきます。筋力や平衡感覚の低下等を防ぐには、高齢者においても有酸素運動のみならず筋力トレーニングが必要であり、栄養に関しても筋肉量の維持を考えた食事・栄養指導が必要と考えております。本研究室では、高齢者向けの運動機器を使用した筋力トレーニングプログラムを構築し、具体的かつ効果的な実践方法について栄養学的なアプローチも含め、総合的に検討しております。

(室長:川合 ゆかり)